福島のニュース
国土交通省の2024(令和6)年河川水質調査が4日、発表された。13道県の20河川が「水質が最も良好な河川」に認定され、福島市の荒川は15年連続で水質日本一に輝いた。10年以上の連続選出は3河川で、熊本県の川辺川が19年、宮崎県の五ケ瀬川が12年だった。
全国160の一級河川を対象に毎年実施している。生活排水などによる水の汚れを示す指標「生物化学的酸素要求量(BOD)」の年間平均値などを用いて水質を評価した。荒川は荒川橋と信夫橋の2地点で調査し、BODは環境省が定める報告下限値の1リットル当たり0・5ミリグラムで基準を満たした。
発足23年目を迎える福島市のふるさとの川・荒川づくり協議会は毎年、「荒川クリーンアップ大作戦」として草刈りやごみ拾いの美化活動に取り組んでいる。佐々木秀明会長は「非常に名誉なこと。美化活動によって、地域の皆さんの川への意識も変わってきたと思う。活動を通じて水質日本一を守っていきたい」と話した。