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建物火災の初期消火に尽力したとして、福島県の郡山地方広域消防組合は3日、郡山市の建築業「福島ウインドウ」と、市内の吉田幸男さん(68)に感謝状を贈った。迅速な行動により、被害の拡大を防いだ功績をたたえた。
組合などによると、6月5日午後3時15分ごろ、市内安積町荒井字大久保で、ミニバイク1台を全焼し、鉄骨造り2階建て共同住宅の外壁の一部を焼く火災が起きた。現場付近にある福島ウインドウの社長寺田愛さん(50)が火災に気づき、周囲に助けを求めた。従業員の橋本瞳さん(46)が119番通報した。監査役の寺田千恵子さん(74)と近くに住む吉田さんが消火器などで消火に当たった。
贈呈式は同社で行われた。鈴木哲則郡山消防署長が寺田愛さんと吉田さんに感謝状を手渡し、「勇気ある行動で被害を最小限に抑えられた」と述べた。寺田愛さんは「地域の人や助けてくれた会社の仲間と連携できたおかげで消火に貢献できた」と語った。工藤正行郡山消防署安積分署長が同席した。(郡山版)