大七酒造(福島県二本松市)・太田社長 十代目 七右衛門襲名 福島市で披露会

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大七酒造(福島県二本松市)・太田社長 十代目 七右衛門襲名 福島市で披露会

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福島県二本松市の大七酒造社長の太田英晴さん(65)の十代目「太田七右衛門」の襲名披露会は7日、福島市のウェディングエルティで開かれた。太田さんが代々受け継がれてきた名前を末永く継承する決意を示した。
創業273年に合わせ、273人が出席し、太田さんは妻左恵子さん(58)、長女真矛さん(28)、次女朝弓さん(23)と登壇した。「次の代も誇りを持って襲名してもらえるよう、心して(七右衛門を)名乗りたい」と述べ、襲名関連の書類に署名、押印した。
太田さんと30年以上の親交がある日本ソムリエ協会名誉会長の田崎真也さんが祝辞を贈った。二本松市の西谷棚田の山田錦で造った生酛特別純米酒で鏡開きした。テノール歌手の樋口達哉さん(二本松市出身)とジョン・健・ヌッツォさんが歌声を披露した。
大七酒造は江戸時代の1752(宝暦2)年創業で、当主は三代目から七右衛門を名乗っている。太田さんの祖父に当たる八代目が「大七」の酒銘を定めて興隆の礎を築き、九代目の父が伝統の生酛造りを大七の代名詞に育てた。
太田さんは福島高、東大法学部卒。1985(昭和60)年に大七酒造に入社し、1997(平成9)年から現職。輸出に力を入れ、さまざまな料理に合う日本酒造りに心血を注いできた。