福島のニュース
モモやナシ、リンゴなどの果実の被害が懸念されるとして、福島県は10日、チャバネアオカメムシなど果樹カメムシ類の注意報を県内全域に発令した。県は防除対策の徹底を呼び掛けている。
注意報は病害虫の多発生が予測され、早めの措置が必要と判断された場合に発令される。昨年度は4回出ており、今年度は初めて。県が4月から6月まで実施したフェロモントラップ調査の結果、県内9地点のうち5地点で平年の2倍以上の数が確認されている。6月中旬の県の巡回調査では、リンゴやナシ、モモなどの果実で被害が発見されているほか、幼虫と卵塊が確認されている。
仙台管区気象台によると、今後1カ月間は平年よりも気温が高くなる見込み。県は「果樹カメムシ類の活動が活発化が予想される」とし、薬剤の散布などの対策の徹底を県民に求めている。