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福島県いわき市の画家幡野ゆりさんは市内の閼伽井嶽薬師常福寺に伝わる龍燈伝説にまつわる絵本「龍燈物語」を作製した。子どもたちが市内の歴史や文化を学ぶ際に役立ててもらおうと9日、市教委に12冊を寄贈した。
幡野さんは5年ほど前に龍燈伝説を知った。伝説に感銘を受け、分かりやすく物語を発信することで子どもたちの郷土愛醸成や地域活性化などにつなげたいと思い立ち、絵本の作製に取り組んできたという。
絵本は市内の日本画家・小林工悦さんらの協力を得ながら、幡野さんが物語の構成や作画を担当した。約20ページにわたって、鮮やかな挿絵とともに物語がつづられている。
贈呈式は市役所東分庁舎で行われ、幡野さんと小林さんが、津田直人教育課長と園部洋総合図書館副館長にそれぞれ絵本を手渡した。幡野さんは「市内各地の物語や歴史を知るきっかけになればうれしい」と語った。
今回贈られた12冊は市立図書館6カ所の他、市内小学校6校に寄付される。(いわき版)