いわき光洋接戦ものに 磐城あと一歩届かず 夏の高校野球福島大会(7月12日)

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いわき光洋接戦ものに 磐城あと一歩届かず 夏の高校野球福島大会(7月12日)

福島のニュース

▽1回戦
いわき光洋4-3磐城
【評】いわき光洋が磐城との接戦を制した。いわき光洋は三回、高田と斎藤の適時打などで逆転。3―3の同点で迎えた八回は、1死一、三塁、斎藤の中前適時打で勝ち越した。磐城は六回に同点に追い付いたがあと1点が遠く、一歩及ばなかった。■いわき光洋の主砲斎藤が決勝打
春の支部予選の雪辱果たす
3―3の同点で迎えた八回1死一、三塁の好機。集中力が最高潮となったいわき光洋の斎藤大智は「打つイメージだけを持って打席に入った」と振り返る。磐城の2番手投手赤津啓太が投じた外角高めの直球を鋭いスイングで中前にはじき返した。決勝点をつかむ勝ち越し打を放った主砲は、一塁上で勇ましい雄たけびを上げた。
磐城とは春の支部予選の代表決定戦で対決していた。打線が振るわず1―2で惜敗し、自身も無安打と快音を響かせられなかった。「夏は絶対に負けたくない」と全体練習後に、約1時間ティーバッティングなどに取り組み、バットを振り込んできた。ボールを芯で捉える感覚を磨き、夏に備えてきた。
磐城との「再戦」では、序盤から一進一退の攻防が続いた。実力が伯仲する相手に、背番号7は三回にも適時打を放つなどチームの攻撃をけん引。この日は3安打2打点の活躍。見事、自らのバットで雪辱を果たした。「夏のために努力してきた成果が出た」と充実した表情だった。
2回戦でぶつかるのはシード校を破り、勢いに乗る白河だ。「力のあるチームだが、気負わずに打ち勝つ」。真っすぐな瞳で勝利を見据えた。■惜敗にショック
大粒の涙流す
3安打の磐城・谷平
昨夏4強入りした公立の雄の磐城は無念の初戦敗退となった。3打数3安打の活躍を見せた谷平陸斗だったが、「終わったのが信じられない」と大粒の涙を流した。手の内を知る同支部のチーム同士、予想していた通りの接戦となった。二、四回に2打席連続で出塁して生還。六回は自身の左翼への二塁打で走者を進め同点に貢献した。本塁を踏めなかった八回の好機について、「勝負どころで1点を取り切る力がなかった」と悔やんだ。◇ふたば未来が快勝
白河実を突き放す▽1回戦
ふたば未来7-0白河実(7回コールド)
【評】ふたば未来が白河実に快勝した。ふたば未来は一回1死二、三塁、豊田の左への2点二塁打で先制。六回は佐藤の右前適時打や敵失などで4点を加え、突き放した。先発井堀が無得点に抑えた。白河実は3安打と打線が振るわなかった。
▼ふたば未来・豊田悠人(2安打4打点の活躍)4番の役割を果たせた。初球から強く振り切ることを意識した。2回戦も勝つことだけを考えて臨みたい。
▼白河実・緑川蒼大(チーム初安打を含む2安打)低く速い打球を飛ばそうと意識したが、好機で一本が出なかった。守備はミスがなく、練習の成果が出て良かった。