郡山商接戦制す 会津の猛追振り切る 夏の高校野球福島大会(7月15日)

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郡山商接戦制す 会津の猛追振り切る 夏の高校野球福島大会(7月15日)

福島のニュース

▽2回戦
郡山商8-7会津
【評】郡山商が粘る会津を振り切った。郡山商は一回、1死満塁から米倉、佐藤陽の連続適時打などで4点を先制。二回は佐藤涼の適時三塁打などで2点を加えた。会津は九回、無死満塁から皆川の右前打などで3点を返し1点差としたが、力尽きた。■流れ呼ぶ先制打
郡山商の米倉
好機逃さず
郡山商は会津との接戦を制し、2年ぶりの3回戦進出を決めた。序盤の好機を逃さず、流れを呼び込んだ。一回に先制の2点左前打を放った5番米倉卓重は「緊張せずに良いスイングができた」と晴れやかに語った。
背番号1を背負うが、この日はバッテリーを組む伊藤匠生にマウンドを託して内野に回った。「打撃で伊藤を援護する」。一回1死満塁の絶好機で打席に立つと、甘く入った球を左前に運んだ。走者2人をかえし、塁上で笑顔をはじけさせた。
先発した伊藤は7回4失点と粘投した。投球練習にほとんど時間を割かず、「ぶっつけ本番」で臨んだ。マスクをかぶった1年生本田千尋を、捕手としての知識や経験を生かして引っ張った。息を合わせながら一球一球を丁寧に投じ、会津打線に大量点を許さなかった。
次戦は第1シード聖光学院と対決する。伊藤は「自分たちの力がどこまで通用するか試したい」と気合を入れ直した。■粘りの姿勢貫き9回に適時打
会津の皆川
九回無死満塁から右翼に適時打を放った会津の4番皆川凜太郎は「粘りの姿勢を貫けた」と汗を拭った。4点を追う最終回。主将原武を中心に「思い切りプレーしよう」と声をかけ合い臨んだ。単打に盗塁を絡めて3点を奪い、1点差まで迫る追い上げを見せた。皆川は「後輩には自分たちを超えてほしい」と後を託した。