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福島県郡山市の郡山東高の生徒らは19日、市内の開成山公園でレモネードの売上金を小児がん患者の支援に充てる「レモネードスタンド」を繰り広げる。昨年8月の文化祭で初めて実施して以来、イベントなどを通して活動への意欲を高めてきた生徒は「地域の方に協力してほしい」と呼びかけている。
放送部の羽生椿姫さん(3年)は文化祭以降、須賀川支援学校医大校の教員や、病気で子どもを亡くした女性に取材した。学びや心境の変化をまとめたドキュメンタリーが、6月のNHK杯全国高校放送コンテスト県大会・ラジオドキュメント部門で最優秀賞を受けた。21日から全国大会に臨む。「今後も子どもに希望を届ける活動がしたい」と語る。
美術部の浅妻凜音さん(同)はレモネードスタンドの起源をイラストで説明したポスターを19日に会場で配る。「看護師を目指す上で良い経験を得られる機会にする」と意気込む。
今回は他校の生徒が初参加する。5月の活動で関心を持った市内の郡山高の生徒は「ピンクレモネード」を販売する。レモネードスタンドを提案した郡山東高の佐藤由香里教諭から乳がんの経験談を聞き、乳がん検診の早期受診を啓発する「ピンクリボン運動」から着想した。5月の「生徒会長サミット」で郡山東高の取り組みに感銘を受けた小野高生も参加する。
レモネードとピンクレモネードは1杯250円。時間は午前9時から午後4時まで。(郡山版)