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福島県郡山市は小中学校27校の体育館に、水の気化熱を利用した冷風機をそれぞれ2台、計54台導入した。体育の授業や夏休み中の部活動、災害時の避難所開設時の熱中症対策として活用する。
気化熱は液体が気体になる時に周囲の熱を吸収する現象。市は17日に郡山二中で冷風機を公開し、デモ運転を行った。冷風機が稼働すると、体育館内の蒸し暑さが少しずつ和らいだ。生徒たちは快適な環境で部活動に励んでいた。冷風機は米国製で高さ180センチ、幅160センチ、奥行き80センチほど。水170リットルで連続5時間稼働できるという。
市は過去に避難所が設けられた学校や部活動の状況などから優先順位を付け、2026(令和8)年度までの2年計画で設置を進める。今年度は7月中に2校に追加導入の予定で計29校になる。(郡山版)