福島のニュース
第27回参院選は20日、投開票される。改選1議席の福島県選挙区は自民党の現職森雅子候補(60)と立憲民主党の新人石原洋三郎候補(52)が互いに譲らぬ大接戦のまま、街頭での選挙運動最終日の19日を迎える。両候補はそれぞれ地盤とする地域で最後の訴えを放ち、17日間の選挙戦を締めくくる。自民、立民両党本部は本県選挙区を全国の中で「最重点」の一つに位置付け、総力戦を展開してきた。両陣営は支持層の取りこぼしに注意を払いながら、当落の鍵を握る無党派層や若年層の取り込みに全力を挙げる。
福島県選挙区に立候補しているのは届け出順に、参政党の新人大山里幸子(51)、政治団体「NHK党」の新人越智寛之(51)、自民党の現職森雅子(60)、立憲民主党の新人石原洋三郎(52)、無所属の新人遠藤雄大(40)の5候補。
各候補は3日の公示以来、米価をはじめとした物価高騰、企業・団体献金の在り方など「政治とカネ」の問題、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興や少子化・人口減少などへの対応を巡り論戦を繰り広げてきた。街頭での選挙運動最終日となる19日もそれぞれ遊説などを通して政見を訴える。
森候補は郡山市内で遊説した後、出身地のいわき市をくまなく回り、地元での票の積み上げを狙う。締めの街頭演説は午後7時45分からJRいわき駅南口で行う。力を入れてきた復興施策や女性活躍推進策などの継続と拡充を訴える。
石原候補は地元の県北地方を遊説し、支持基盤の票固めに専念する。福島、二本松、本宮、伊達などを巡り、午後7時30分から福島市のさんかく広場で最後の訴えに臨む。食料品の消費税率ゼロなど国民生活に寄り添う政策を強調する。
大山候補は県内随一の大票田で地元の郡山市を中心に選挙カーを走らせる。多くの有権者が集まる商業施設などで演説し、午後7時からJR郡山駅西口で遊説を打ち上げる。「日本人ファースト」など党が掲げる主張をアピールする。
越智候補は交流サイト(SNS)で政策を訴える。遠藤候補は午前11時から福島市のJR福島駅東口で街頭演説を計画している。
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県内の2日現在の選挙人名簿登録者数(有権者数・選挙時登録)は152万752人(男性74万4464人、女性77万6288人)となっている。■比例代表、本県関係は3人
比例代表には本県関係として、自民党の現職佐藤正久(64)=福島市出身=、日本維新の会の現職山口和之(69)=郡山市在住=、共産党の新人小山田友子(32)=須賀川市在住=の3候補が立候補している。■開票速報ならHPで閲覧を
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