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福島県奥会津7町村の文化施設が連携する企画展「奥会津の川」は19日、11施設で同時に始まる。奥会津地域は古くから川沿いに集落が形成され、川が生活を豊かにしてきた。地域と密接に関わる川をテーマに先人の知恵や文化、歴史を紹介する。
只見川電源流域振興協議会の主催で、奥会津地域全体を博物館に見立てる奥会津ミュージアム事業の一環。11施設で川に関する民具や写真、アート、古文書など各施設の特色を出した展示が繰り広げられる。
南会津町奥会津博物館では、伊南川や只見川を利用して木材をいかだに組んで新潟まで運んでいた歴史を紹介。明治後期から大正初期にかけ、いかだ流送事業を手がけた会社「伊南木材共同組」の資料を並べた。ほぼ原寸大に復元したいかだの模型を展示している。
18日に奥会津博物館でプレオープニングセレモニーが催された。協議会長の渡部勇夫只見町長らがあいさつし、関係者がテープカットした。企画展会場と日程は次の通り。
▽尾瀬写真美術館(檜枝岐村)11月3日まで▽ただみ・モノとくらしのミュージアム(只見町)11月16日まで▽ただみ・ブナと川のミュージアム(同)12月1日まで▽ふるさと館田子倉(同)12月1日まで▽奥会津博物館(南会津町)11月30日まで▽奥会津博物館南郷館(同)11月30日まで▽やないづ縄文館~土器とくらしのミュージアム~(柳津町)10月26日まで▽斎藤清美術館(同)8月31日まで▽三島町交流センター山びこ(三島町)9月28日まで▽東北電力奥会津水力館「みお里」(金山町)9月28日まで▽からむし工芸博物館(昭和村)11月9日まで