成り済まし詐欺被害額は1億5170万円 上半期、前年同時期の15倍 福島市確認

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成り済まし詐欺被害額は1億5170万円 上半期、前年同時期の15倍 福島市確認

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福島市内で今年上半期(1~6月)に確認された成り済まし詐欺の被害額は1億5170万円(17件)で、前年同時期の1053万円(6件)と比べ15倍に急増した。県内全体の増加割合の2倍となっており、市は注意を呼びかけている。
福島、福島北両署からの情報を元に市が取りまとめた。被害件数17件のうち、オレオレ詐欺が9件と半数以上を占めた。県内では警察官をかたる詐欺が急増しており、市内でも同様の傾向にある。SNS(交流サイト)のビデオ通話機能を使うよう誘導し、偽の警察手帳や逮捕状などを見せるケースがあるという。
県警が上半期(1~6月)に認知した成り済まし詐欺の被害額は6億3857万円(89件)で、前年同期の8705万円(53件)の7倍以上となった。「+1」「+44」などから始める国際電話による成り済まし詐欺電話も多く確認されている。
市は公式ラインで随時、注意喚起している。不審な電話があった場合は、相談するよう促している。問い合わせは市消費生活センターへ。■落語通じアドバイス
陣場町会館で詐欺被害防止勉強会
福島市の陣場町会は16日、詐欺被害防止に向けた勉強会を陣場町会館で開いた。うつくしま芸人会長で社会人落語家の酒飲亭いさんさんが講師を務め、町内会の約20人が参加した。
いさんさんは、落語を通じて被害から身を守る方法をアドバイス。「不審な電話があったら、一人で悩まず、家族など誰かに相談することが大切」と呼びかけた。(県北版)