福島成蹊競り勝つ 相馬連合力尽きる 2025夏の高校野球福島大会(7月19日)

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福島成蹊競り勝つ 相馬連合力尽きる 2025夏の高校野球福島大会(7月19日)

福島のニュース

▽3回戦
福島成蹊9-6相馬連合
【評】福島成蹊が相馬連合に競り勝った。福島成蹊は五回無死満塁から敵失や佐藤真の安打などで4点を奪い逆転。同点の七回は菅野の2点二塁打などで再び勝ち越し、八回は内野安打などで差を広げた。相馬連合は八回に1点差まで迫ったが、力尽きた。■2時間40分超える熱戦
福島成蹊の菅野「勝ててほっとした」
勝ち越し打
ノーシードの福島成蹊は中盤以降の猛攻で逆転し、4年ぶりの8強入りを決めた。七回に勝ち越しの2点二塁打を放った菅野晃輝は「勝ててほっとした」と2時間40分を超える熱戦を制し、胸をなで下ろした。
4―4で迎えた七回1死二、三塁。「絶対に勝ち越してやる」と気合を入れ、真ん中の直球を左翼線に運んだ。走者を2人かえすと、二塁上でガッツポーズを決め、味方を鼓舞した。
大会約1カ月前の練習で左肩を脱臼した。「夏に間に合わないかもしれない」との不安を胸に下半身の強化などできる限りの鍛錬に励んだ。開幕の1週間前に戦列に復帰し、鍛えた足腰を生かして好調を維持している。
準々決勝で当たる会津北嶺には昨秋の県大会2回戦で延長十回タイブレークの末、11―12で敗れている。「自信を持ってバットを振り、リベンジを果たしたい」と闘志をみなぎらせた。■後輩に8強入りを託す
相馬連合
相馬と相馬総合による相馬連合は連合チーム初の8強に届かなかったが、小技を絡めたプレーで相手を苦しめた。主将の高田逞翔(相馬)は二回無死二、三塁でスクイズを成功させ、先制点を挙げた。八回には左前打で出塁すると、味方の適時打で本塁を踏むなど打線を引っ張った。一方、捕手としての守備には悔いが残る。2点リードの五回無死満塁、投ゴロで「ホームゲッツー」を狙ったが、一塁への悪送球の間に失点して相手に流れを与えた。「来年は8強入りを」と託した。