田村9回決勝点 只見あと一歩 2025夏の高校野球福島大会(7月19日)

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田村9回決勝点 只見あと一歩 2025夏の高校野球福島大会(7月19日)

福島のニュース

▽3回戦
田村3-2只見
【評】田村が只見との接戦を制した。田村は一回、武田の左中間適時二塁打などで2点を先制した。同点の九回は1死二塁から橋本の右前適時打で勝ち越した。只見は単打に犠打を絡めて四回に追い付いたが、完投の武井を援護し切れなかった。■田村主戦の橋本絶好調
4回から好救援
試合決める一打
第5シード田村の主戦橋本悠汰は四回から2番手として登板し、九回に決勝打を放った。投打にわたる活躍で4年連続の8強入りに貢献し「打った瞬間抜けると思った。チームの勝利に貢献できてうれしい」と白い歯を見せた。
「点は与えられない」と1点リードの四回にマウンドに上がった。直後に連打から窮地を招いて追い付かれたが、追加点は許さないと後続を断った。五回以降は1安打に抑えて援護を待った。
九回1死二塁の好機に打順が巡ってくると「自分が決めて抑える」と奮起。ライナー性の打球をイメージし、狙い球の外角直球を右前にはじき返した。塁上で喜びを爆発させた。直後の投球は得意のツーシームを駆使して三者凡退で締めた。
準々決勝は同じ公立勢でしのぎを削る光南と対戦する。「際どいコースを突き、ずらして抑えたい。必ず勝って上に進む」と闘志を燃やした。■只見主戦の武井「この夏一番の投球だった」
九回を完投した只見の主戦武井春樹は「全力で勝ちにいったが、シード校に一歩及ばなかった」と肩を落とした。一回に直球が高めに浮き、2点を許した。二回以降は持ち直し、緩急を駆使して凡打の山を築いた。113球を投げ抜いたものの、最終回に勝ち越しを許した。惜敗だけに悔いは残るが、「この夏で一番の投球だった」と胸を張った。