福島のニュース
改選1議席の福島県選挙区には参政党の新人大山里幸子(51)、政治団体「NHK党」の新人越智寛之(51)、自民党の現職森雅子(60)、立憲民主党の新人石原洋三郎(52)、無所属の新人遠藤雄大(40)の合わせて5候補が立候補し、3日の公示以来、論戦を繰り広げてきた。米価をはじめとした物価高騰対策、現金給付や消費税減税・廃止の是非、企業・団体献金の在り方など「政治とカネ」の問題、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興、少子化・人口減などへの対応などが有権者に問われた。
街頭での選挙戦最終日の19日、各候補はそれぞれ重点とする地域に選挙カーを走らせるなどして支持を訴えた。
森候補は郡山市で遊説した後、地元のいわき市をくまなく回り、支持固めに注力した。「ふくしまを守る」を掲げ、浜通り出身者として震災と原発事故からの復興の加速化などを主張。JRいわき駅前で最後の街頭演説を行い、県民の暮らしを守る物価高対策や少子化対策、子育て支援策などを強調して支持を求めた。
石原候補は福島、二本松、伊達各市など地盤の県北地方を遊説し、票固めに専念した。「物価高からあなたを守り抜く」をキーワードに、物価高騰に苦しむ県民に寄り添った政策をアピール。大都市一極集中の是正など地方創生の取り組みも訴えた。福島市での遊説打ち上げには党の野田佳彦代表が駆け付けた。
大山候補は地元の郡山市全域を回り、党政策の浸透を目指した。「日本人ファースト」の視点に立ち、税と社会保険料を合わせた国民負担の軽減や、再生可能エネルギー政策の見直しなどで豊かな暮らしを守り抜くと強調した。
越智候補は交流サイト(SNS)でメッセージ動画を配信した。
遠藤候補は福島市中心部で街頭演説し、農業政策などを訴えた。■福島県選挙区立候補者
①-5(右から届け出順、敬称略)大山里幸子
51
参政新
会社役員越智寛之
51
諸派新
IT会社社長森雅子
60
自民現
参院議員石原洋三郎
52
立民新
政党役員遠藤雄大
40
無所属
新
無職■比例代表に福島県関係3人
比例代表には福島県関係として、自民党の現職佐藤正久(64)=福島市出身=、日本維新の会の現職山口和之(69)=郡山市在住=、共産党の新人小山田友子(32)=須賀川市在住=の3候補が立候補した。■県内有権者152万752人
2日現在
県内の2日現在の選挙人名簿登録者数(有権者数・選挙時登録)は152万752人(男性74万4464人、女性77万6288人)となっている。
市町村別にみると郡山市が26万5833人(男性12万9530人、女性13万6303人)で最多。いわき市25万9282人(男性12万6900人、女性13万2382人)、福島市22万7910人(男性10万9962人、女性11万7948人)と続いている。