福島のニュース
3連休中日の参院選投票日を直前に控えた19日、福島県内の選管委などは夏休み初日の海開きや祭りに合わせて若者らに啓発グッズを配り、投票を呼びかけた。20日も酷暑が見込まれる。涼しい時間帯を選ぶよう訴えるとともに、有権者の多い都市部の市選管委は円滑な開票作業に向け、暑さによるミス防止対策を進めた。
いわき市の四倉地区明るい選挙推進協議会は、四倉海水浴場の海開きに合わせ、海水浴客に投票を棄権しないよう働きかけた。会員と市四倉支所職員の6人がティッシュを配った。会長の藤堂喜好さん(76)は「20日も高温が予想されているので、朝夕の涼しい時間帯に投票に行くのを勧めたい」と語った。県選管委会津地方事務局も喜多方市中心部で19日に始まった「喜多方レトロ横丁」で来場者に投票を呼びかけた。
福島市でかき氷などを提供する甘食専門店「甘食・茶屋
結[ゆわえ]」は今回の参院選から、投票した有権者対象のサービスを展開中だ。甘食パン1個をプレゼントしており、オーナーの佐々木隆行さん(53)は「若者が投票に行くきっかけをつくりたい」と話した。
各市町村選管委は開票会場の設営に追われた。郡山市選管委は会場に冷房設備がないため、今回から初めて冷風用のスポットクーラー10台を導入し、会場内に給水スポットを2カ所設ける。飲み物に限って会場内の持ち込みも認めた。市選管委の担当者は「職員の集中力や疲労に気を付けながら、スムーズな作業につなげたい」と語る。
会津若松市選管委も開票会場の鶴ケ城体育館には冷房設備がないため、熱中症対策として、首回りの冷却シートなどの使用を推奨し、水分補給の時間も段階的に設ける措置を取る。