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福島大地域未来デザインセンター相双地域支援サテライトのパネル展「原発事故14年
福島『避難』のかたち展」は18日、福島県双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館で始まった。東京電力福島第1原発事故に伴い、県内外に避難した人の暮らしや思いをパネルにして紹介している。見学は無料で9月29日まで。
強制避難、自主避難を問わず8組9人の歩みを伝えている。発生から14年が経過し、避難先と古里の2拠点で生活する人、避難先に定住した人、避難先で新たな目的を見つけた人など、それぞれの姿をインタビュー記事と写真で紹介している。病のため帰還をあきらめた思い、新たな目標に向かう熱意、避難先で結ばれた絆、いまだ慣れない生活など、ひとくくりにはできないそれぞれの思いがにじむ。
3~5月に東京都、岩手県、福島大で開催した展示で反響があり、今回の開催に至った。8月以降、茨城県のつくば市役所や桜川市生涯センターでも展示する。取材を担当した同サテライトコーディネーターの佐藤孝雄さんは「避難者のありのままの暮らしを知り、原子力災害について考える機会になれば幸い」と話している。