福島のニュース
▽準々決勝
光南3-2田村
【評】光南が田村に競り勝った。光南は一回、押し出しで先制。三回は矢吹の適時三塁打で2点差とした。七回は1死二、三塁から星のスクイズで勝ち越した。田村は四回に武田、松井の適時打で同点。九回も2死三塁と攻めたが、一本が出なかった。■決勝点はスクイズ
監督入れ替わり、実力高め合う
公立勢、シード校同士の一戦は息詰まる投手戦の末、光南に軍配が上がった。七回に決勝点となる勝ち越しスクイズを決めた星純太は「仲間が泥くさくつないだチャンスをものにできてうれしい」と3年ぶりの4強入りに白い歯を見せた。
無死一、三塁の窮地を併殺で脱した直後の攻撃。1死二、三塁から「ここで必ず決める」と勇んで打席に入った。カウント2ボールから「直球が来る」と予測し、バットを寝かせた。勢いを殺した打球を三塁方向に転がし、三走酒井蓮をかえした。
光南の大友研也監督と田村の渋谷武史監督は昨年春に入れ替わった。前監督の率いる相手は、実戦を通して高め合ってきた好敵手だ。春季県大会は3位決定戦で1―2で競り負けた。
「実力差はない」という予想通り、今回も接戦に。先発渡辺真紘、2番手の酒井が2失点でしのぐ一方、3投手の継投で4安打に抑えられた。鍛え上げた小技で少ない勝機をたぐり寄せた。
準決勝は春の準決勝でサヨナラ負けした聖光学院と戦う。「打倒王者」を懸けた大勝負となる。星は「欲は出さず、チームを勝たせる打撃をしたい。光南らしい野球をする」と闘志を燃やした。■信頼される投手へ
田村の七海瑛
鍛えた精神で好救援
三回から2番手として登板した田村の七海瑛斗は強気の投球を貫き、好勝負の立役者となった。春に続く4強入りこそ逃したものの、「ベストパフォーマンスができた」と胸を張った。
先発菅野優雅が一回に先頭打者に左前打を許し、連続四死球を与えて二回で退いた。窮地で出番が回ると「自分が試合を決めてやる」と気持ちを高めた。球威ある直球を投げ込み、4回⅔で打者19人から6奪三振。2点を失いはしたが、光南に的を絞らせない精密な投球を披露し、大黒柱の橋本悠汰につないだ。
消極的に考える癖が実戦で出て、結果が出ない時期もあった。「信頼してもらえる投手になりたい」との一心で精神面を鍛え、強豪と渡り合うまでに成長した。
「最後の大事な試合に送り出してくれた監督や仲間に感謝したい」と七海。敗退に仲間が泣き崩れる中でも、その表情はすがすがしかった。
○光南・大友研也監督
互いに守り合う、一つのミスが勝敗を分ける試合だった。渡辺、酒井が我慢強く投げてくれた。
●田村・渋谷武史監督
打ちにくい球種を操る相手投手に苦戦した。選手たちの成長が感じられた試合だった。
光南3-2田村
【評】光南が田村に競り勝った。光南は一回、押し出しで先制。三回は矢吹の適時三塁打で2点差とした。七回は1死二、三塁から星のスクイズで勝ち越した。田村は四回に武田、松井の適時打で同点。九回も2死三塁と攻めたが、一本が出なかった。■決勝点はスクイズ
監督入れ替わり、実力高め合う
公立勢、シード校同士の一戦は息詰まる投手戦の末、光南に軍配が上がった。七回に決勝点となる勝ち越しスクイズを決めた星純太は「仲間が泥くさくつないだチャンスをものにできてうれしい」と3年ぶりの4強入りに白い歯を見せた。
無死一、三塁の窮地を併殺で脱した直後の攻撃。1死二、三塁から「ここで必ず決める」と勇んで打席に入った。カウント2ボールから「直球が来る」と予測し、バットを寝かせた。勢いを殺した打球を三塁方向に転がし、三走酒井蓮をかえした。
光南の大友研也監督と田村の渋谷武史監督は昨年春に入れ替わった。前監督の率いる相手は、実戦を通して高め合ってきた好敵手だ。春季県大会は3位決定戦で1―2で競り負けた。
「実力差はない」という予想通り、今回も接戦に。先発渡辺真紘、2番手の酒井が2失点でしのぐ一方、3投手の継投で4安打に抑えられた。鍛え上げた小技で少ない勝機をたぐり寄せた。
準決勝は春の準決勝でサヨナラ負けした聖光学院と戦う。「打倒王者」を懸けた大勝負となる。星は「欲は出さず、チームを勝たせる打撃をしたい。光南らしい野球をする」と闘志を燃やした。■信頼される投手へ
田村の七海瑛
鍛えた精神で好救援
三回から2番手として登板した田村の七海瑛斗は強気の投球を貫き、好勝負の立役者となった。春に続く4強入りこそ逃したものの、「ベストパフォーマンスができた」と胸を張った。
先発菅野優雅が一回に先頭打者に左前打を許し、連続四死球を与えて二回で退いた。窮地で出番が回ると「自分が試合を決めてやる」と気持ちを高めた。球威ある直球を投げ込み、4回⅔で打者19人から6奪三振。2点を失いはしたが、光南に的を絞らせない精密な投球を披露し、大黒柱の橋本悠汰につないだ。
消極的に考える癖が実戦で出て、結果が出ない時期もあった。「信頼してもらえる投手になりたい」との一心で精神面を鍛え、強豪と渡り合うまでに成長した。
「最後の大事な試合に送り出してくれた監督や仲間に感謝したい」と七海。敗退に仲間が泣き崩れる中でも、その表情はすがすがしかった。
○光南・大友研也監督
互いに守り合う、一つのミスが勝敗を分ける試合だった。渡辺、酒井が我慢強く投げてくれた。
●田村・渋谷武史監督
打ちにくい球種を操る相手投手に苦戦した。選手たちの成長が感じられた試合だった。