地方史研究者らが発表、交流 10月に郡山で福島県初の全国大会

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地方史研究者らが発表、交流 10月に郡山で福島県初の全国大会

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全国の地方史研究者らが集う「地方史研究協議会大会」が10月18、19の両日、福島県郡山市のけんしん郡山文化センターで県内で初めて開かれる。協議会関係者らが22日、郡山市役所を訪ね、椎根健雄市長に開催に向けた思いを語った。
大会は協議会と実行委員会の主催。全国規模の大会で、会員の研究成果発表や研究者や団体同士の交流促進などを目的に年1回開いている。毎年約300人が来場している。
県内会員らの働きかけにより、第75回大会としての県内開催が決まった。大会テーマは「福島の歴史像―交錯・衝突・交流からみる狭間の地域―」。東北と関東をつなぐ地として発展してきた福島県の歴史について、来場者に理解を深めてもらう。
初日の18日は歴史の専門家による公開講座などを開く。2日目の19日は県内などの会員らが研究内容を発表する予定。
市役所を訪問した協議会の久保田昌希会長(駒沢大名誉教授)は「地元や全国の人に福島の歴史を伝える機会としたい」と意気込んだ。椎根市長は安積開拓や猪苗代湖のラムサール条約登録に触れ、「地域の歩みを発信する有意義な大会となってほしい」と期待した。阿部俊夫大会実行委員長(前県文化財保護審議会委員)らが同席した。