JR常磐線鹿島駅の未来を考える 改修に向け市民が意見交換 福島県南相馬市

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福島県南相馬市鹿島区のJR常磐線鹿島駅の改修に向け市民がアイデアを出し合う第1回「かしまち駅舎ワークショップ」は19日、鹿島区のかしま交流センターで催された。
公募で集まった市民と市の担当者、整備計画を策定する業者が参加した。市側は、常に誰かが使っている「市民利用型」の施設というイメージを説明。駅舎内を複数に区分けするスペース「かしまヤグラ」を設ける案を提示した。
参加者は3グループに分かれ、市側の説明をもとに、どんな機能が欲しいかアイデアを出し合った。「買い物や飲食ができる」「宿題をするスペースがあるといい」「鹿島の歴史や情報を発信する」「イベントを開催する」などの意見が出された。
ワークショップは8月に2回、開催し駅舎内のレイアウトや管理・運営方法などを考える。このほか市は行政区長や学校関係者、地元団体の代表らでつくる検討会議を設け、意見を聞いている。市民のアイデアを生かしながら整備計画を策定し、2027(令和9)年度に施工、2028年度の供用開始を目指す。
鹿島駅は1898(明治31)年に開業し、駅舎は県内の常磐線の駅で最も古い。地元住民に親しまれてきたことから、改修によって保全し、地域活性化の拠点にすることを目指している。(相双版)