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東京芸術大のサテライトオフィスが21日、福島県須賀川市の市民交流センターtette1階に開所した。市が推進するアートによるまちづくりの拠点となる。
市は4月に同大美術学部と「須賀川市における芸術力を活かした地域活性化に関する連携及び協力に関する覚書」を締結した。その実現に向け、同大としては県内初となるサテライトオフィスを開設した。
開所式では大寺正晃市長が「アートの力を生かしたまちづくりを推進するため、学びの場を創出していきたい」とあいさつした。東京芸大版画研究室の三井田盛一郎教授は「芸大が須賀川市にあることになった。面白い場所にしていきたい」と話し、地元の宗形理央さん(県立安積中1年)と黒河内奈緒さん(西袋中2年)と一緒に看板を除幕した。
サテライトオフィスには東京芸大の学生らの作品などが展示されている。■まちづくりへ意見交換
「ティーンズ会議」に13人参加
須賀川市内の中学生の意見をまちづくりに生かす「ティーンズ会議」は21日、tetteで開かれた。
市が今年度から取り組んでいる「こどもの声を政策に」プロジェクトの一環で、13人が参加した。「芸術力」をキーワードに東京芸大の三井田教授やスタッフ、学生らとの交流などを通してアートの視点を取り入れながら、まちづくりについて考える。
この日は、3グループに分かれて、大寺市長、三井田教授、山寺弘司副市長らを交えながら、市の課題などについて意見を交わした。
今後、東京芸大視察などを重ね、10月に発表会を開く。(県南版)