東北の高校生、富士山登頂 福島県三春町出身・故田部井淳子さんの遺志継ぐ

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東北の高校生、富士山登頂 福島県三春町出身・故田部井淳子さんの遺志継ぐ

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福島県三春町出身の登山家・故田部井淳子さんの遺志を継ぎ、東北地方の高校生が日本最高峰・富士山の山頂を目指す「東北の高校生の富士登山2025」の参加者は23日、登頂を果たした。
田部井淳子基金(埼玉県川越市)の主催。県内から44人、宮城県から24人の計68人が2泊3日の日程で参加している。22日に静岡県側の富士宮ルート5合目から入山。23日午前1時に6合目の山小屋を出発し、午前8時ごろに山頂に到着した。24日に下山し、富士山本宮浅間大社を参拝し、それぞれ帰途に就く予定。
高校生の富士登山は2012(平成24)年から実施している。日本一高い山を登ることで生きる力を養い、東日本大震災からの復興の糧にしてもらうのが狙い。田部井さんが2016年に亡くなってからは、長男進也さんが事業を引き継いだ。
参加者千人を目標に掲げ、今回を含め登山に挑戦した高校生は延べ854人となった。