福島のニュース
「あっという間だった。本宮の地で幸せに過ごすことができた」。福島県本宮市の国際交流員エイミー・ブラウンさん(27)=英国イングランド出身=は任期満了に伴い退任し、8月に帰国する。これまで同市の国際交流員として最長の約3年間、本宮と英国の架け橋を担ってきた。「清水の舞台から飛び降りるつもりで次のステップへ進む」と新たなステージでの飛躍を誓う。
2022(令和4)年8月に来日した。市教委国際交流課が主催する「フレンドシップカフェ」で約30回講師を務め、子どもたちに英会話や英国文化の魅力を発信した。市の国際交流事業「未来へつなげる
もとみや英国訪問団」にも団員として参加し、中学生らに母国への関心を醸成した。
18日、市内のネーブルシティもとみやaube(オーブ)で送別会が開かれ、市職員らとともに思い出を振り返った。大内順一市教育長は「異国で生活するのは苦労も多かったと思う。本宮で過ごした経験が財産となることを願う」、高松義行市長は「エイミーさんの自ら新しい環境に溶けこもうとする姿勢に心から感服した。幸せを祈っている」とそれぞれねぎらった。
席上、高松市長がエイミーさんに感謝状と、もとみや国際交流サポーター委嘱状などを手渡した。エイミーさんは「初めは緊張でいっぱいだったが、市役所の皆さんはチームとして受け入れてくれた。英国でも本宮・福島の魅力を伝えたい」と謝辞を述べた。(郡山版)