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新潟県境にある福島県只見町の国道252号出逢橋が大雪による雪崩で流失した問題で、県南会津建設事務所は25日、お盆前の8月12日までに仮橋を開通させる見通しを示した。橋の流失は4月に判明し、只見町と新潟県を車で直接、往来できない状況が続いていた。5月のJR只見線の運行再開に続いて道路が再開通すれば、奥会津地域の交通環境が大雪の影響から回復する。
県南会津合同庁舎で開いた対策本部会議で説明した。南会津建設事務所によると、仮橋は長さ約54メートル、幅約4メートル。橋自体の設置は完了し、取り付け道路の舗装などの工事に入っている。道路を含む約230メートルの区間を片側交互通行で開通させる。開通日は8月上旬に公表する。
国道の県境区間は例年、冬季通行止めとなる。再度の雪崩による被害を防ぐため、冬は仮橋を撤去して春に再設置する。撤去と再設置の工事のため、通行止め期間が延びる。例年は12月から5月の大型連休前後までだが、今後は11月4日から通行止めとし、5月中の再開通を予定している。
流失し、約250メートル下流の沢で見つかった橋桁は今後撤去方法を検討する。
会議に出席した只見町の新国元久政策監は「新潟からの人の流れが滞り、町民の間に閉塞感が漂っていた。お盆前の開通は本当にありがたい」と感謝した。