鍛えた救助技術で東北大会優勝を 福島県いわき市消防本部 強固な結束「一丸で臨む」

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鍛えた救助技術で東北大会優勝を 福島県いわき市消防本部 強固な結束「一丸で臨む」

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福島県いわき市消防本部は29日に仙台市で開かれる第53回東北地区支部消防救助技術指導会の「引揚救助」と「ロープブリッジ救出」の2部門に出場する。大会に臨む2チームは日々の訓練で培ったチーム力や技術を生かし、東北大会優勝を狙っている。
6月に福島市で開かれた県大会で、「引揚救助」、「ロープブリッジ救出」の2部門でそれぞれ優勝した。いわき市消防本部によると、同時優勝は同本部初の快挙という。
引揚救助は5人1組で臨む競技で、マンホールの中などで傷病者が発生した場合を想定し、救助までの速さと安全性を競う。大会に臨むのは宗形夢輝さん(常磐)、設楽潤さん、伊藤亨将さん(いずれも平)、志賀亮太朗さん(勿来)、小泉啓人さん(内郷)。それぞれ所属が異なるが、出番を調整して訓練時間を合わせ、チーム力を高めてきた。指導者の新妻拓弥さん(常磐)は「若いが勝てるチームだ。一丸となって大会に臨みたい」と語る。
ロープブリッジ救出は4人1組で、水平に張られた20メートルのロープに要救助者をつり下げて救助する時間と正確性を競う。犾守惇さん(内郷)、丸山剛さん(常磐)、藤田幹矢さん(小名浜)、草野雅人さん(平)の4人が臨む。訓練では積極的なコミュニケーションを意識し、チームワーク強化につなげてきた。指導者を務める新妻優大さん(内郷)は「安全かつ確実な技術を披露し、全国大会出場につなげたい」と意気込んでいる。(いわき版)