福島県内の磐梯山、吾妻山、安達太良山エリアを踏破 「VOLCANO72」 互いに拍手で健脚をたたえ合う

  • [エリア] 福島市 二本松市 猪苗代町
福島県内の磐梯山、吾妻山、安達太良山エリアを踏破 「VOLCANO72」 互いに拍手で健脚をたたえ合う

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福島県内の磐梯山、吾妻山、安達太良山エリアを72時間かけて踏破する「VOLCANO72」と、吾妻山、安達太良山エリアを48時間かけて踏破する「VOLCANO48」が18日から21日にかけて催された。国内外のアスリートら約80人が参加し、ダイナミックな自然と一体となるロングハイキングを通して多彩な魅力を体感した。■72時間で3エリア
福島県二本松市岳温泉の安達太良自然センターが「ふくしま火山旅」の環境保全プロジェクトの一環として企画した。参加料を安達太良山の登山道整備などの費用に充てる。
「72」には17チーム34人が参加した。18日正午に猪苗代町の土津神社に参拝して出発。磐梯山、雄国沼、五色沼、西吾妻山、吾妻小富士、箕輪山、安達太良山など34のチェックポイントを巡る約180~200キロを歩き、途中にある温泉に漬かって疲れを癒やした。「48」には10チーム20人とソロ29人が参加。19日正午に福島市の高湯温泉を出発し、吾妻山、安達太良山エリアの約80キロを歩いた。
参加者はルートの地図を基に歩行、休憩、食事、睡眠などのペース配分を半年前から計画し、必要な装備や物資を携行してチャレンジした。3日間と2日間にわたり自然の中を歩き、21日正午ごろ、フィニッシュの岳温泉神社に次々に到着。互いに拍手で健脚をたたえ合った。
「48」に参加した岳温泉観光協会の二瓶明子会長は「国立公園の貴重な自然を自分の足で歩いて体感できた。協会として今後も多くの人の挑戦を後押ししていく」と述べた。
運営に当たった安達太良自然センターの一瀬圭介代表は「山を見て、山を考え、自然を感じる時間を提供できた。現在、荒れた登山道の整備が課題となっており、こうしたイベントを通して環境保全への関心を高めていきたい」と成果と抱負を語った。