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相次ぐ熊の目撃を受け、福島県会津若松市は24日、鳥獣の出没地点を地図上に表示するWEBサービス「獣マップ」を公開した。市民の安心安全につなげる。
現在、会津地方と中通りでは「ツキノワグマ出没特別注意報」が発令されている。市によると、今年4月から6月末までの市内の目撃件数は58件に上った。前年同期比16件減少したが、市内の大戸や湊、河東など山林に近い地域での目撃が多い。近年は市街地に近い平野部でも増えている。
市は獣マップを熊との遭遇や農作物被害の防止に役立ててもらう。地図には市農林課が把握した目撃場所が反映される。熊やイノシシ、鹿、サルなどを鳥獣別に表示し、マークを指すと目撃された住所や日時、頭数などが確認できる。
室井照平市長は「市は引き続き注意喚起や事故防止に努める。市民にもできる限りの対策を講じて熊を人里に引き寄せない、出合わないよう注意してほしい」と呼びかけた。
獣マップは市のホームページなどからアクセスできる。(会津版)