福島のニュース
国内有数のコハクチョウ飛来地である福島県の猪苗代湖が国際的に重要な湿地を保全するラムサール条約に登録されたのを受け、アフリカ・ジンバブエで開かれている条約第15回締結国会議(COP15)内で現地時間26日午後6時ごろ(日本時間27日午前1時ごろ)、登録認定証の授与式が行われた。福島県関係者が湖の魅力を世界に発信し、豊かな自然を未来に引き継ぐ決意を新たにした。
授与式は環境省の主催。同省、県、湖を囲む会津若松、郡山、猪苗代の3市町の代表者が出席した。条約事務局(スイス)のムソンダ・ムンバ事務局長が県の吾妻正明自然保護課長、会津若松市の斎藤哲雄市民部長、郡山市の大越洋子環境部長、猪苗代町の薄治彦企画財務課参事兼課長に登録証を手渡した。
席上、郡山市の椎根健雄市長のビデオメッセージと県作成の湖に関するPR動画が放映された。
環境省や県などによると、猪苗代湖は15日付で官報と条約事務局の登録簿に掲載された。国内の登録湿地は54カ所目。県内では2005(平成17)年に登録された尾瀬に続き2カ所目となる。国際的に貴重な自然環境としての認証を受け、国内外での知名度向上、環境教育や研究の推進、保全に向けた意識醸成などの効果が期待される。