蔦重の「便覧」間近で 江戸~昭和の書物約300点展示 10月末まで 福島県会津若松市の国有形文化財・竹藤

  • [エリア] 会津若松市 猪苗代町
蔦重の「便覧」間近で 江戸~昭和の書物約300点展示 10月末まで 福島県会津若松市の国有形文化財・竹藤

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福島県会津若松市の国有形文化財・竹藤に所蔵されている江戸時代から昭和までの寺子屋教本や雑誌などを一堂に並べた企画展が同所で開かれている。NHK大河ドラマ「べらぼう
蔦重栄華乃夢噺」の主人公・蔦屋重三郎の出版物など貴重な資料を間近で観覧できる。10月末まで。
1841(天保12)年建築の竹藤は竹問屋を営んでいた会津最古の商家で知られ、2019(令和元)年12月に国有形文化財に登録された。今回は竹藤で普段非公開の蔵で保管されていた書物約300点を並べた。竹藤を管理する笠間和歌子さん(猪苗代町在住)が会津の暮らしや学びを知る機会にしようと一挙公開した。
蔦重の資料は表紙に「こよみ便覧」と書かれ、笠間さんによると記述から寛政の時代に再版された暦書とみられる。日新館の教科書、戦中に発行された雑誌「主婦の友」、終戦直後の新聞、竹藤で作られていた「会津唐人凧」も飾られている。
観覧時間は午前10時~午後5時。入館料は300円以上で、竹藤の維持費に充てる。水、木曜日は休館日。問い合わせは竹藤へ。