【聖光4年連続夏の甲子園 聖地再び(上)】激戦経て一回り成長

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【聖光4年連続夏の甲子園 聖地再び(上)】激戦経て一回り成長

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第107回全国高校野球選手権福島大会で4年連続20度目の優勝を遂げた聖光学院は、8強入りした春の選抜高校野球大会(センバツ)に続き再び甲子園での戦いに臨む。全国の頂点を見据えてレベルアップを図ったナインは春季東北大会で強豪校との激戦も経験。夏は苦戦を強いられる中で試合ごとに成長する姿を見せた。これまでのチームの軌跡を振り返り、聖地での躍進の鍵を探る。
福島大会決勝から一夜明けた26日、伊達市の母校で選手たちは優勝報告会・壮行会に出席した。県内のライバルたちとの激戦を経て一回り成長した主将の竹内啓汰は「どんな相手が来ても、捨て身になって戦う」と覚悟を示した。
今夏は初戦の2回戦から決勝までの5試合中4試合で一時リードを許すなど序盤で流れをつかみ切れない試合が多かった。特に、二回表に5得点を許した光南との準決勝は斎藤智也監督も焦りを感じたという。県内無敗の精鋭たちは後手に回る苦しみを経験した。
それでも郡山商との3回戦以外は2桁安打をマーク。培った強打力で窮地を何度も切り抜けた。斎藤監督が「良い免疫を授かった」と収穫を口にするように、選手たちも臆せず戦うことで逆境をはね返せるたくましさを身に付けた。
一方、エース大嶋哲平以外の投手の安定力、野手の立ち上がりの攻撃力の向上などが喫緊の課題に浮かんだ。47都道府県の代表校が集う甲子園は8月5日に開幕。残り9日に迫る中、選手たちは春の結果に満足せず、8強の先を目指してまい進する意思を共有した。