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ジュニアテニス界の国内最高峰の舞台「全日本ジュニアテニス選手権」に福島県会津若松市の会津学鳳中の田崎稟佳さん(15)=3年=と串淵未来さん(13)=2年=が出場する。県予選、東北予選を突破し、出場権を得た。強さの裏には〝無償〟で指導するコーチの存在がある。田崎さんと串淵さんは感謝を胸に好成績を狙う。
2人を教えるのは「あかべこテニスクラブジュニア」の樋口真史さん(53)と大友保治さん(51)。同団体は2015(平成27)年、「会津からトップ選手輩出」を目的に設立された。各種大会で結果を残した選手のみ所属でき、各自のレベルアップを図り、これまで国体やインターハイに複数の選手を送り出してきた。
テニスのクラブチームの月謝は数万円ほど必要とされるが樋口さん、大友さんは指導料を徴収せず、仕事を終えた後、ボランティアで教えている。「生徒が全国の舞台で活躍してくれれば教えたかいがある」と話す。
田崎さんは粘りのあるラリーができるようになった。全日本選手権は初出場で「まずは1勝する。コーチに良い報告をしたい」と意気込む。2年ぶり2度目の出場となる串淵さんはショットのキレが増した。前回は初戦で接戦を落としただけに「2回戦には進出したい」と張り切っている。
全日本選手権は8月25日から9月5日まで東京・有明テニスの森公園で開かれる。田崎さんはU16(16歳以下)女子シングルス、串淵さんはU14女子ダブルスに臨む。(会津版)