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福島県白河市の久田野地区盆踊り大会が8月、「くたぼん」との愛称で約20年ぶりに復活する。地元自治会で構成する実行委員会は「住民相互の親睦を深める貴重な機会としたい」と本番に向け入念に準備を進めている。
久田野地区の盆踊りは平成20年前後に行われたのを最後に、担い手である青年会が解散したため途絶えていた。今年1月の久田野自治会で復活を望む声が上がり、議論を重ねた末に4月の臨時総会で正式に開催を決めた。
6月半ばからは地域の集会所で週5回、太鼓や盆踊り唄を練習している。90代のお年寄りを訪ね、唄の歌詞や節回しを聞くなど往時をしのばせる内容とする。太鼓の練習には地元の小中学生約40人が参加、伝統の継承にも力を入れている。
若者の提案で「くたぼん」という愛称も付けた。自治会長で盆踊り実行委員会長の荒井信吾さん(69)は「隣近所の付き合いも少なくなり寂しくなった。盆踊り復活が地域の活性化に少しでも役立てばうれしい」と語る。
久田野地区盆踊り大会は15日午後3時から同9時まで、大沼市民体育館前広場で開かれる。フラダンスや花架拳なども披露されるほか、露天やキッチンカーも出店する。雨天の場合は翌16日に順延。問い合わせは実行委員会長の荒井さんへ。(県南版)