二本松萬古焼井上窯、8月1日から65周年創業祭 菊花釉の新作や県展受賞作展示 福島県二本松市

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二本松萬古焼井上窯、8月1日から65周年創業祭 菊花釉の新作や県展受賞作展示 福島県二本松市

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二本松萬古焼・二本松焼窯元井上窯の65周年記念創業祭は8月1日、福島県二本松市二伊滝の井上窯で開幕する。日展などで活躍する当主・井上善夫さんの「菊花釉」の新作、長女舞さんの今年の県総合美術展覧会(県展)受賞作「花野謳歌」などを展示するほか、普段使いの器を感謝価格で販売する。31日まで。
菊花釉は、「二本松の菊人形」で役割を終えた菊の花や葉、茎から作った釉薬を使用。2年目の今回は新たに菊の大輪のみを使って限定20個ほどのぐい飲みを制作した。間もなく出来上がり、披露される予定。澄んだ青と涼やかな造形が印象的な新作なども展示する。
舞さんの「花野謳歌」は、県展で昨年の県美術準大賞に輝いた「花野泉」に続き、県美術奨励賞に選ばれた。花の印刻をちりばめた独自の美の世界が広がり、見る人を魅了する。
1960(昭和35)年8月25日に二本松萬古焼を継承し、65年になるのを記念して開催する。井上さんは「菊の大輪からどんな作品ができるか。楽しみにしてほしい」と呼びかけている。時間は午前9時30分から午後5時30分。水曜日定休。問い合わせは井上窯へ。