原発事故の風評、偏見なくそう 福島県の若者有志「メッセンジャーズ」 活動を全国展開へ 東京で方針発表

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原発事故の風評、偏見なくそう 福島県の若者有志「メッセンジャーズ」 活動を全国展開へ 東京で方針発表

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福島県在住や在勤などの若者有志による「ふくしまメッセンジャーズ」は今年度、東京電力福島第1原発事故による風評や差別、偏見をなくすための活動を全国展開する。各地のイベントに出向き、放射線の健康影響に関する正しい知識を伝える。31日、環境省が東京都で開いたキックオフミーティングで発表した。
8月6、7の両日は環境省の「こども霞が関見学デー」にブースを出展する。小学生対象のクイズを出題し、福島県の魅力を紹介しつつ原発事故に伴う放射線の健康影響について理解を深めてもらう。秋以降には全国8カ所程度の交流イベントに参加し、幅広い世代に情報発信する予定だ。
キックオフミーティングでは、ふくしまメッセンジャーズのメンバーがこども霞が関見学デーで実施予定のクイズを、俳優の箭内夢菜さん(郡山市出身)と落語家の桂三四郎さんを相手に実演した。大阪大の大竹文雄特任教授は「行動経済学の観点から見ても工夫されている」と評価した。