空き家改修、民泊施設に 福島県川内村に「我逢人」8月プレオープン 自然や食の魅力で村外のファン増へ

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空き家改修、民泊施設に 福島県川内村に「我逢人」8月プレオープン 自然や食の魅力で村外のファン増へ

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福島県川内村の一般社団法人かわうちラボは、村内の空き家を活用して複数の民泊施設を開き、村外からの利用者と村内の魅力ある人や企業を結び付ける新事業に乗り出す。第1弾として8月、古民家を改修した里山民泊施設「我逢人」をプレオープンする。宿泊者に地域交流を促し、村に愛着を抱くファンを増やして地域創生へと歩む地域の活性化を目指す。
村内の空き家を、所有者の理解を得て民泊施設として管理運営していく。村づくりに携わるラボの強みを生かして村内の農家や飲食店、酒造りに取り組む事業者などと交流したり、テントサウナや川のアクティビティーで自然の魅力を体感したりするプランを用意。来訪者と川内村の絆を生み出し、強固にする。
人口減少が進む村内では約100件を超す空き家の管理が課題だ。所有者などが村を離れていて管理が手つかずとなっているケースも多いという。空き家を新たな財産と捉えて民泊事業を進め、課題解消につなげる。
「我逢人」は同村下川内の築約60年の空き家を改修した。村内に蓄光パネル工場を置くコドモエナジー(大阪市)の岩本泰典社長が約6年前に購入した。岩本さんがラボの理事を務めている縁で、民泊事業第1弾としてラボが管理運営する。村の移住定住施策などに協力し、宿泊場所として利用してもらいながら運営方法を固め、3日からホームページで一般予約を受け付ける予定。事業担当の秋元孝文さんは「村の魅力を伝える拠点として交流・関係人口の増加につなげたい。空き家活用のモデルになれればうれしい」と話す。
我逢人の住所は川内村下川内字舘ノ下2の1。最大6人宿泊でき、料金は1人3万5千円から。問い合わせは、かわうちラボへ。