7日全線開通の福島県いわき市小名浜道路 物流、緊急輸送が迅速化 地元で期待高まる

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7日全線開通の福島県いわき市小名浜道路 物流、緊急輸送が迅速化 地元で期待高まる

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福島県いわき市で7日午後3時に全線開通する自動車専用道路「小名浜道路」(延長8・3キロ)は、供用開始によって小名浜港と常磐自動車道の所用時間が現在の半分以下になることから、物流の円滑化や交流人口の拡大などの効果が見込まれている。地元での期待が高まる中、3日には、インターチェンジ(IC)の一つであるいわき添野IC(同市添野町)で開通を記念したプレイベントが開催される。
常磐道いわき湯本、いわき勿来の両ICから小名浜港までは現在、それぞれ約30分かかっているが、小名浜道路の完成により半分以下の13分程度に短縮される。港湾から高速道路まで距離がある課題が解消されることで、平時の物流機能の向上だけでなく、災害時などの緊急物資輸送の迅速化にもつながる。市内外からのアクセス向上による港湾周辺への観光誘客、企業誘致の促進なども図られる見通しだ。
常磐自動車道からは新たに設けたいわき小名浜IC(同市山田町)を経由して通行できるようにする。無料区間には、いわき泉(同市泉町)、いわき添野、いわき山田(同市山田町)の各ICを設ける。3日午後2時から、いわき添野ICで開かれるプレイベントでは、小名浜道路を実際に自転車で走る企画を催すほか、完成した道路を歩いて見学できる時間も設ける予定。フラダンスショーをはじめとしたステージ発表、小名浜道路について理解を深めるブースなどの開設でイベントを盛り上げる。