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福島県伊達市で起業を目指し、新規事業開発などに取り組む個人や法人を支援する新たな拠点「伊達イノベーションサポートセンター(DISC〈ディスク〉)」は4日、同市保原町の阿武隈急行保原駅1階に開設された。市内の小売店や飲食店、農園などの経営者らが起業意欲のある若者らの挑戦をサポートする。
DISCはセンターの頭文字を取った愛称で、経営者ら11人で構成し、阿部真吾たじまや社長が代表理事を務める。専門スタッフがきめ細かく相談に応じ、起業に向けた事業アイデア作成や検証、起業までのプロセスなどを具体的に支援する。起業支援が短期にとどまり開業まで至らないといった課題を解消する。
出身地や年代を問わず市内で起業を目指す人が対象。保原町、伊達市の両商工会、行政、金融機関と連携し、広報や事業開発、相談会などを展開する。事業全般の学びの場として「伊達大学」の構想実現にも取り組む。起業による移住希望者へのアドバイスも行う。既存事業者への新規事業開発も支える。
3日に現地でオープニングセレモニーを開いた。阿部代表理事が「起業を目指す若い人がチャレンジできる環境をしっかり整えていく」とあいさつした。伊達市出身で元サッポロビール社長の高島英也さん(東邦銀行社外取締役)とテレビユー福島の仲尾雅至社長が対談し、起業家として地域に求められる人材やスキルについて語り合った。
DISCは事業運営を支えるスポンサー企業を募集している。営業時間は午後1時から6時まで。月曜定休。問い合わせはメール
fukushima.disc@gmail.com