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広島市の平和記念公園で6日に行われた平和記念式典に参列した大玉村の児童・生徒は80年前の原爆の戦禍の悲惨さを胸に刻み、恒久平和への誓いを新たにした。
一行は5日から7日にかけ、2泊3日の日程で広島県を訪問。村内から持ち込んだ千羽鶴を平和記念公園にささげたほか、原爆ドームなどを見学した。
大玉中3年の矢崎祥史さん(14)は一瞬にして、愛する人や大切なものを失う兵器の脅威を肌で感じた。歳月がたつにつれ、原爆の実相を知る被ばく者も少なくなっており「若い世代が語り継いでいかなければならない」と誓った。玉井小6年の佐藤颯亮さん(12)は今なお、世界で紛争が続く現状に改めて心を痛め「相手を思いやる心を持ち、戦争を二度としてはいけない」と思いを語った。
被爆地の訪問は、2010(平成22)年から新型コロナ禍による中止期間を挟んで15度目。今回は大山小と玉井小、大玉中の児童・生徒6人を派遣した。(郡山版)