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人口減少が進む地域でにぎわいや新たな交流を生み出そうと、福島県いわき市勿来地区などの若者有志の団体「THE
HOPE」は9日、いわき市の勿来三小校庭で盆踊りを催す。同校での盆踊りは昭和10~20年代ごろ以来で、約80年ぶりににぎわいの場が復活する。
現在、勿来三小は全校児童23人。6年生は7人で、学年が下がるごとに人数が減り、今年度の入学者はゼロだった。交流の機会が少ない子どもたちに、盆踊りで地域住民らと交流する機会をつくり、地域の文化を継承してもらうことを目的に企画した。
盆踊りが途絶えた市内の他地区から太鼓などを譲り受け、6月から毎週おはやしの練習を積んできた。盆踊り復活への住民の期待は高く、練習日は昔を懐かしむお年寄りや付近の小学生ら老若男女が集い、終了予定時間を過ぎても練習が終わらない熱の入れようだ。
勿来三小の横田修校長は「交流の貴重な機会で今後も長く続けてほしい」と期待する。「THE
HOPE」の西山直一代表(44)は「将来、他人に誇れるような古里をつくりたい」と語っている。