ふたば医療センター付属病院看護師が消防業務研修 福島県の双葉地方広域消防本部 連携強化、救急医療の向上目指す

  • [エリア] 広野町 富岡町
ふたば医療センター付属病院看護師が消防業務研修 福島県の双葉地方広域消防本部 連携強化、救急医療の向上目指す

福島のニュース


双葉地方広域消防本部は10月まで、福島県ふたば医療センター付属病院(富岡町)の看護師の消防業務研修を受け入れている。看護師が消防職員の業務に理解を深めることで、救急隊との連携強化による地域の救急医療の向上を目指す。
6月から実施しており、1人当たり3日間の日程で計10人が参加する予定。管内で最も救急需要の高い富岡消防署楢葉分署を会場に、看護師の救急現場出動を中心とした救急連携訓練をはじめ通信指令、予防、消防救助などの研修に取り組む。
同病院は双葉郡内の救急収容の9割以上を受け入れており、地域医療の中核を担う。同分署が管轄するJヴィレッジ(楢葉・広野町)には国内外から多くの人が訪れる。研修を通じて消防と医療がさらに連携し、救急医療の充実強化と災害に強い安全安心な地域づくりにつなげる。
同消防本部は東日本大震災発生当時、福島医大と共同で医師や看護師が救急現場に臨場する「ラピッドレスポンスシステム」を運用していた。医療従事者との救急現場活動に関するノウハウを蓄積し、被災地医療実習を目的とした全国の医大生の救急同乗実習を多数受け入れるなどしている。(相双版)