六十里越 8カ月ぶり走行音 雪崩で橋流出した福島県只見町の国道252号で仮橋開通

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六十里越 8カ月ぶり走行音 雪崩で橋流出した福島県只見町の国道252号で仮橋開通

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新潟県境にある福島県只見町の国道252号出逢橋が雪崩で流失した問題で、仮橋が8日に開通し、県境までの7・38キロの区間が通行可能になった。約8カ月ぶりに只見町と新潟県を車で直接往来できるようになった。5月のJR只見線の運行再開に続いて道路が復旧し、奥会津地域の交通環境が大雪の影響から回復した。
通行止めが解除されたのは田子倉無料休憩所から県境までの区間。仮橋は約54メートルで、片側交互通行。午前10時にバリケードが撤去され、只見側、新潟県魚沼市側からともに車が動き出した。六十里越と呼ばれる県境区間で久しぶりに車が行き交った。
県境区間は昨年12月に冬季通行止めとなり、今年4月に橋の流失が判明した。例年は5月の大型連休前後に再開通するが、通行止めが続き、町の観光は打撃を受けた。車の交通量が減り、客が減少した。
六十里越を活用した交流も滞った。魚沼市と冬季通行止めからの再開通式典を開催してきたが今年はできなかった。目黒長一郎町商工会長は「これから交流をより活発化させていく。お盆前の開通に町民は喜んでいる。復旧させてくれた関係者に感謝したい」と語った。
県南会津建設事務所は雪崩による被害を防ぐため、冬は仮橋を撤去し、春に再設置する。この区間に新あいよし橋を建設中で、新橋が完成するまでは仮橋の撤去工事などのため冬季通行止め期間が延びる。