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福島県は9日、熊による人身被害を受け1日から全面閉園していた福島市のあづま総合運動公園のうち、野球場や陸上競技場、体育館などを含む一部エリアの利用を8日ぶりに再開した。熊を寄せ付けないため爆竹を定期的に鳴らす他、巡視などを強化し安全確保に努める。
公園を管理している県都市公園・緑化協会によると、午前9時の開園を予定していたが利用者の車列で周囲に渋滞が発生したため、ゲート開門を30分早めた。飼い犬の散歩で来園した福島市の無職大隅義隆さん(71)は「公園が再開してうれしい。安全に利用できる環境を整えてほしい」と語った。
被害が発生した市民家園などがあるエリアの再開時期は未定。専門家の意見を踏まえ、熊が潜伏しやすい場所を無くすため草刈り作業を進めている。
熊の目撃による閉園は過去にもあるが、人的被害の発生とそれに伴う閉園は初めてだった。従来は1、2日程度で再開していた。