福島県郡山市の中学生、長崎の平和祈念式典参列 「戦争の悲惨さ後世に伝える」

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福島県郡山市の中学生、長崎の平和祈念式典参列 「戦争の悲惨さ後世に伝える」

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長崎県長崎市の平和公園で9日に営まれた平和祈念式典で、福島県郡山市の中学生28人は現地での参列や同時中継の視聴を通し、戦争の悲惨さや平和の尊さを再確認した。長崎に原爆が投下されてから80年の節目の日に、それぞれが平和への願いを込めて手を合わせた。
市中学生長崎派遣事業の一環で毎年実施しており、今年は市内28校から2年生が1人ずつ参加している。7日から10日までの日程で、長崎原爆資料館見学などに臨んだ。
生徒は市を通し、式典での感想や思いを寄せた。安積の大和田樹さんは「回りの人に原爆や被爆者のこと、平和がいかに大事かを伝える」、行健の加藤真琴さんは「鈴木史朗長崎市長の『No
more長崎、No
more広島、No
more被爆者、No
more戦争』という言葉や口調から、強い決意やこれまでの苦悩が感じられた」、宮城の熊田蘭さんは「原爆の恐ろしさを周囲に伝えたい」とコメントした。
三穂田の斉藤柊太さんは「この経験を生かし、自分からも核兵器根絶を発信していく」、守山の二瓶瑞基さんは「戦争を経験した人の話を後世に伝えていく」、高瀬の遠藤望央さんは「原爆はどんなに恐ろしいものか改めて知ることができた」、逢瀬の古川朱音さんは「福島に帰ったら家族や友達に長崎での学びを話したい」と談話を寄せた。
富田の上野茉那さんは「両親や友達と、平和な日々がどれだけ幸せなのかを一緒に考えたい」、熱海の牧園康太郎さんは「原爆で亡くなった方々を供養する気持ちや世界の平和を願い式に臨んだ」、郡山二の根本瑛多さんは「黙とうでは当時の様子を想像しながら被爆者への思いを込めた」、郡山三の堀川かなえさんは「戦争の記憶をここで途切れさせず、後世にきちんと伝えていく」、緑ケ丘の佐藤圭一郎さんは「福島に戻ったら、家族や友人に平和宣言や被爆者の思いを話す」とした。(郡山版)