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第4回全国クワガタサミットは最終日の10日、福島県の田村市文化センターで「昆虫と共生できる社会、里山を実現、継承する」「東日本大震災からの復興を推進する」などの共同宣言を発表して閉幕した。大阪・関西万博会場とオンライン中継で結び、意見交換も行った。
昆虫の聖地協議会長の白石高司市長、「昆虫ハンター」で知られる牧野習さん、動物作家・昆虫研究家の篠原かをりさんらが登壇し、パネルディスカッションした。昆虫が環境の変化に敏感に反応し、シグナルを発信する存在であると紹介した。地域活性化やビジネスチャンスにつながる取り組み事例も示した。
大阪・関西万博会場と結んだ意見交換では、サミット実行委員長で大阪観光局の溝畑宏理事長と関西地方の子どもたちは画面越しに登壇者と討論した。
白石市長が意見をまとめ、「万博宣言」として発表した。「世界のSDGs推進に貢献する」「昆虫産業を創出する」「未来世代への学習機会を創出する」など五つを提言した。
サミットは市、市常葉振興公社の主催、福島民報社の共催。■11日、1時間開放
常葉のインセクトフィールド、16日も
サミット最終日には、市内常葉町の「インセクトフィールド(旧カブトムシドーム)」で昆虫生息調査を実施した。サミット参加者はカブトムシやミヤマクワガタ、ノコギリクワガタを採集した。市は同所を11日と16日、午前8時から同9時までの1時間開放している。問い合わせはムシムシランドへ。