福島県石川町の歴史を漫画で 「石川城物語」制作 同町出身の漫画家竹内七生さん作画担当 石川昭光公の半生描く

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福島県石川町の歴史を漫画で 「石川城物語」制作 同町出身の漫画家竹内七生さん作画担当 石川昭光公の半生描く

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福島県石川町の歴史を多くの人に知ってもらおうと、石川地区自治協議会は漫画「石川城物語」を制作した。戦国時代末期、石川城(三芦城)最後の城主となった石川昭光公の半生が描かれている。
漫画は全62ページ。作画は石川町出身の漫画家竹内七生さんが担当し、町企画商工課が監修した。町の歴史を伝えることで地域を身近に感じてもらい、郷土愛を育む狙いがある。漫画化のアイデア自体は2014年(平成26)年ごろからあったが、細かい時代考証やコロナ禍の影響などもあり、今年3月に完成した。
石川郡では平安時代後期、源氏の一族が奥州石川氏として土着。石川城を築いて戦国時代末期まで一帯を約500年にわたり支配してきたとされる。
漫画では石川城最後の城主となった石川昭光や、昭光のおいに当たる伊達政宗、豊臣秀吉らが登場する。昭光が秀吉の小田原征伐に不参し、奥州仕置により1590(天正18)年に城を含めた所領を没収されるまでの時代を中心に、昭光とその家臣、政宗らとのエピソードが描かれている。
漫画は200部制作し、町内の小中学校などに配布した。モトガッコ内の町図書館や鈴木重謙屋敷でも読める。町企画商工課の清水元係長は「出来事や服装など、歴史に忠実に制作した。町の歴史に興味をもってもらえれば」とPRしている。