「名城を守りたい」 福島県会津若松市の鶴ケ城で堀整備 NPOが1カ月かけて作業

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「名城を守りたい」 福島県会津若松市の鶴ケ城で堀整備 NPOが1カ月かけて作業

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NPO法人会津鶴ケ城を守る会は今年度、福島県会津若松市の鶴ケ城の堀整備事業に取り組んだ。弓田八平理事長らが8日、市内で報告会を開いた。
歴史と伝統を誇る鶴ケ城だが、堀には雑草が生え、倒木が手つかずになっている部分がある。コロナ禍が明けて観光客が増えており、城の景観向上に貢献しようと、法人は今年度の主力事業に堀の整備を決めた。市の了承を得て実施した。
作業エリアは三の丸周辺の約7400平方メートルで、6月17日から7月20日までの約1カ月間行った。法人が事業費を捻出し、会員企業の会和工務店(会津若松市)が担当。45度ほどある傾斜では命綱を付けて雑草を除去し、舟を使って水面に浮かぶ倒木を回収した。
弓田理事長は「鶴ケ城を愛する人たちの協力で事業に取り組めた」と報告した。ただ、今回着手できたのは全体の2割にとどまるとして来年度以降も継続する考えを示した。同席した石田明夫副理事長は「市民の財産でもある名城を力を合わせて守っていきたい」と述べた。