福島のニュース
駒沢大陸上競技部の藤田敦史監督(福島県白河市出身)を招いたトークイベントは11日、浅川町のあさかわこども園多目的ホールで開かれた。町制施行90周年特別企画の一環で、浅川中特設陸上部の生徒やふくしま駅伝浅川町チームの選手らが登壇。藤田監督が質問に応える形で自身の競技人生について語った。主な質問と藤田監督の発言は次の通り。
―子どもの頃は運動が苦手だった?
「苦手で体育も嫌いだった。陸上をやる気は無かったが、中学時代に幼なじみに誘われて始めた。郡市の大会で区間賞をもらい、自分の頑張りが結果につながると分かりハマった。中学時代の恩師が走る楽しさを教えてくれたのも大きい」
―駒大時代に箱根駅伝で活躍した。思い出は。
「1年生でいきなり1区を任された。スタートラインに立ってあれほど緊張したことは後にも先にも無い。でも、号砲が鳴った瞬間に緊張も全て忘れて冷静にスタートできた。区間2位を取れて自信になった。無名だった僕の情報がテレビ中継のアナウンサーの手元に無く、『福島県東村出身』と連呼されて村関係者からとても喜ばれた」
―大会前に緊張してしまう。どうやって和らげれば良い。
「現役の時はレース前に勝ち負けや記録が出るかなど、自分が考えてもどうしようもないことは考えないようにしていた。その代わり、後悔しないようにありとあらゆる準備をして後はやるだけ、という状況でスタートラインに立つことを心がけていた」