福島のニュース
■葵、会津農林の22人
首都圏で魅力発信へ
会津若松市の葵高と会津坂下町の会津農林高の有志22人は、地域の産品を生かした加工品を地元企業とともに開発する。3カ年にわたる「会津。をプロデュースプロジェクト」として、首都圏での会津ブランドの知名度向上や販路拡大を目指す。
会津地方17市町村でつくる会津地域経済循環推進協議会と連携する。同協議会は首都圏を中心に産品を販売してきた実績があるが、加工品の売り上げは生鮮食品に比べて伸び悩んでいた。若者の斬新な視点やアイデアを加工品開発に取り入れ、新たなヒット商品を生み出したい考えだ。
初年度の商品開発には会津若松市のオノギ食品、山際食彩工房、林製パン、どら焼きのどらや、会津坂下町の太郎庵、猪苗代町の宝来堂製菓が協力する。9日に会津若松市で開かれた会合では高校生が商品のテーマやコンセプトを考えた。会津身不知柿と会津中央乳業のヨーグルトを使ったスコーン、日本酒の酒かすを使ったブラウニーなど、会津ならではの産品を生かすアイデアが出た。
9月上旬に協力事業者へのプレゼンテーションを行い、本格的な商品開発へ動き出す。来年1月以降、さいたま市などで開催されるイベントでの販売を目指している。販売会には学生も参加し、商品開発に込めた思いや会津の魅力を直接発信する。
葵高2年の高橋千秋さん(16)は「会津の食の魅力を県外の人に伝えたい」と意気込む。会津農林高2年の長谷川太一さん(16)は「多くの人が会津を訪れるきっかけになる名物を生み出す」と言葉に力を込めた。■相馬、相馬総合の13人
7品考案誘客図る
相馬市に新たな食の特産品を生み出そうと、市内の高校生が企業とタッグを組んで、地元の食材や加工品を使った新商品の開発に取り組んでいる。相双沖産の魚でだしを取ったラーメン、全国醤[しょう]油[ゆ]品評会最高賞の醤油を使ったピザなど7品を考案した。若者のアイデアを盛り込んだ新商品の市販化に向け、高校生は「相馬の食べ物をもっと知ってほしい。素材の良さを生かした商品に仕上げる」と意気込んでいる。
商品開発は相馬青年会議所(JC)とともに進めている。相馬に新たな産品を誕生させ、県内外から人を呼び込む目的で5月に始動した。相馬高の7人、相馬総合高の6人の生徒が食品加工の事業所や農産物の生産企業を回り、商品開発に適した食材を探してきた。魚を使ったラーメン、醤油とみその2種類のピザ、ワサビ風味のマカロンとプリン、ノリのつくだ煮を練り込んだケーキ、卵と飴[あめ]を材料にしたスイーツ作りに取り組んだ。
ラーメンは未利用魚の「カナガシラ」を活用した。味は良いが骨が多く加工しにくい点に注目し、だしに使った。相馬総合高3年の寺島隆太さん(17)は「市場に出回らない魚の魅力を発信したい」と気合を入れる。リンゴ飴を参考にした「卵飴」は、ゆで卵を甘くコーティングした一品で若者に人気が出そう。ともに開発を進めてきた相馬JCの上田和真さん(35)は「われわれの世代では考えつかない。新たなソウルフードが生まれるかもしれない」と期待を寄せる。
企業側も近い将来の新商品誕生を喜ぶ。ピザの醤油とみそを提供した山形屋商店の渡辺ゆきのさん(36)は「相馬の加工品、農産物の魅力を生かそうと努力してくれた。ともに地域を盛り上げたい」と約束した。
16日、7品のお披露目会を市内で開く。最終目標の市販化に向け改良を重ね、値段設定や販売戦略も練る。完成後は市内外のイベントで販売し、市内の飲食店にはレシピを提供する。
首都圏で魅力発信へ
会津若松市の葵高と会津坂下町の会津農林高の有志22人は、地域の産品を生かした加工品を地元企業とともに開発する。3カ年にわたる「会津。をプロデュースプロジェクト」として、首都圏での会津ブランドの知名度向上や販路拡大を目指す。
会津地方17市町村でつくる会津地域経済循環推進協議会と連携する。同協議会は首都圏を中心に産品を販売してきた実績があるが、加工品の売り上げは生鮮食品に比べて伸び悩んでいた。若者の斬新な視点やアイデアを加工品開発に取り入れ、新たなヒット商品を生み出したい考えだ。
初年度の商品開発には会津若松市のオノギ食品、山際食彩工房、林製パン、どら焼きのどらや、会津坂下町の太郎庵、猪苗代町の宝来堂製菓が協力する。9日に会津若松市で開かれた会合では高校生が商品のテーマやコンセプトを考えた。会津身不知柿と会津中央乳業のヨーグルトを使ったスコーン、日本酒の酒かすを使ったブラウニーなど、会津ならではの産品を生かすアイデアが出た。
9月上旬に協力事業者へのプレゼンテーションを行い、本格的な商品開発へ動き出す。来年1月以降、さいたま市などで開催されるイベントでの販売を目指している。販売会には学生も参加し、商品開発に込めた思いや会津の魅力を直接発信する。
葵高2年の高橋千秋さん(16)は「会津の食の魅力を県外の人に伝えたい」と意気込む。会津農林高2年の長谷川太一さん(16)は「多くの人が会津を訪れるきっかけになる名物を生み出す」と言葉に力を込めた。■相馬、相馬総合の13人
7品考案誘客図る
相馬市に新たな食の特産品を生み出そうと、市内の高校生が企業とタッグを組んで、地元の食材や加工品を使った新商品の開発に取り組んでいる。相双沖産の魚でだしを取ったラーメン、全国醤[しょう]油[ゆ]品評会最高賞の醤油を使ったピザなど7品を考案した。若者のアイデアを盛り込んだ新商品の市販化に向け、高校生は「相馬の食べ物をもっと知ってほしい。素材の良さを生かした商品に仕上げる」と意気込んでいる。
商品開発は相馬青年会議所(JC)とともに進めている。相馬に新たな産品を誕生させ、県内外から人を呼び込む目的で5月に始動した。相馬高の7人、相馬総合高の6人の生徒が食品加工の事業所や農産物の生産企業を回り、商品開発に適した食材を探してきた。魚を使ったラーメン、醤油とみその2種類のピザ、ワサビ風味のマカロンとプリン、ノリのつくだ煮を練り込んだケーキ、卵と飴[あめ]を材料にしたスイーツ作りに取り組んだ。
ラーメンは未利用魚の「カナガシラ」を活用した。味は良いが骨が多く加工しにくい点に注目し、だしに使った。相馬総合高3年の寺島隆太さん(17)は「市場に出回らない魚の魅力を発信したい」と気合を入れる。リンゴ飴を参考にした「卵飴」は、ゆで卵を甘くコーティングした一品で若者に人気が出そう。ともに開発を進めてきた相馬JCの上田和真さん(35)は「われわれの世代では考えつかない。新たなソウルフードが生まれるかもしれない」と期待を寄せる。
企業側も近い将来の新商品誕生を喜ぶ。ピザの醤油とみそを提供した山形屋商店の渡辺ゆきのさん(36)は「相馬の加工品、農産物の魅力を生かそうと努力してくれた。ともに地域を盛り上げたい」と約束した。
16日、7品のお披露目会を市内で開く。最終目標の市販化に向け改良を重ね、値段設定や販売戦略も練る。完成後は市内外のイベントで販売し、市内の飲食店にはレシピを提供する。