写真でたどる古里の歴史 福島県南会津町の郡役所建築140年記念事業 31日まで写真展

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写真でたどる古里の歴史 福島県南会津町の郡役所建築140年記念事業 31日まで写真展

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会津田島祇園祭の七行器行列、昭和の大火の焼け跡、会津線開通の日のにぎわい…。福島県南会津町の過去の様子を記録した写真展が31日まで、町内の旧南会津郡役所で開かれている。郡役所建築から140年の記念事業。町の歴史や人々の暮らしぶりが古い写真から伝わってくる。
国重要無形民俗文化財である会津田島祇園祭は最大の見どころは花嫁姿の女性が連なる七行器行列だ。明治末期の記念写真が展示されている。1934(昭和9)年、会津線が会津田島駅まで全通した日の写真もある。駅前通りが人であふれ、当時のにぎわいぶりが伝わる。
大火の様子の写真もある。1934年、田島地域中心部が焼き尽くされた。274棟の建物が焼けたとされ、焼け跡を写した。この他、大雪の中、駒止峠を越える郵便逓送隊などの写真約80点が並ぶ。管理人の中村美智子さんは「貴重な写真ばかり。古里の様子を見てほしい」と話す。
郡役所は1885(明治18)年に建設された擬洋風建築。県重要文化財に指定されている。江戸時代の農民一揆「南山御蔵入騒動」などを解説した資料が並ぶ。
入館料は大人300円、高校生200円、小中学生100円。開館時間は午前9時から午後4時。火曜休館。問い合わせは郡役所へ。