大好きな地元に恩返し 「子ども食堂」開設 東京都の保育士・遠藤彩音さん(福島県郡山市出身)

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大好きな地元に恩返し 「子ども食堂」開設 東京都の保育士・遠藤彩音さん(福島県郡山市出身)

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東京都の保育士遠藤彩音さん(21)は「にじいろ子ども食堂」を開設した。10日に1回目の食堂を福島県郡山市小原田公民館で開き、「子どもたちが地域住民とつながれる第三の居場所を提供したい」と意気込んでいる。
遠藤さんは郡山市小原田の出身。幼少期は地元のソフトボールスポーツ少年団に所属した。活動を通し、地域の人と楽しく交流した日々が心に深く残っている。
最先端の情報が集まる東京都に住んでみたいとの思いから、郡山女子大短期大学部を卒業後は上京した。都内の保育園で働く中で、関係が希薄な街で過ごす日々は地元とのギャップを感じた。
公共交通機関が発達し、小学生が1人で電車に乗る姿も印象的だった。都内での生活を通し、地域とつながりが深い地元の良さを再確認した。「自分の幼少期のように、子どもたちが幅広い世代と交流できる場所をつくりたい」と、子ども食堂の開設を決めた。
遠藤さんの強い思いに、家族や友人らが応えた。食材調達に向けた支援を共に呼び掛け、寄付金や野菜などが徐々に集まった。
10日は友人やボランティアと共に夏野菜カレー57食分を提供した。「おいしかった」という声に力をもらったと振り返る。「大好きな小原田に恩返しがしたい」と、おなかと心を満たす時間を届けるつもりだ。
食堂は月1回、午後5時から1時間程度開く。中学生以下無料で、大人は税込み300円。LINE(ライン)からの事前予約が必要。問い合わせは遠藤さん
メールアドレスay.ee@icloud.comへ。